2007年11月30日金曜日

輸血はどれほど安全かーその1

感染症

輸血による感染症で最も恐れられているのはAIDSである。みどり十字の薬害エイズ感染の被害は記憶に新しいところである。厚生労働省によれば、日本は先進国の中で唯一HIV感染者が増加している。今日では献血された血液にはHIVの抗体検査が行なわれているので安全だとされている。しかし抗体が検出されるまでの潜伏期間が数ヶ月に及ぶことが後になって判明した。HIVに感染しても、その潜伏期間中は抗体が検出されないのである。そのような人が感染を知らずに献血すれば、検査を通過してHIV感染が拡大する可能性があるのだが、一般には知らされていない。現在注目されている薬害C型肝炎は、B型肝炎に対する対策がとられ、安全が確認されたはずの血液製剤の使用によって広がったものである。輸血によって感染する感染症には、梅毒、サイトメガロウイルス感染症、マラリア、ヘルペスウイルス感染症、シャガス病、発疹チフス、サルモネラ症など、その他にどれほどあるのか全容は分かっていないのが実情である。当然ながら、全てが検査されている訳ではなく、クロイツフェルト・ヤコブ病の感染因子である異常ブリオンなど、検査が不可能とされているものもある。輸血を安全だとする根拠はどこにもない。

0 件のコメント: